ささ漬屋のずくれもの・・

これは何に使うものなのでしょうか・・。頭の大きさは人の握りこぶし1つ半くらい、重さは3キロ、柄の長さは25センチくらい。材質は桜の樹の芯のキッチリと木目の詰まった所を使用しています。

これを使用し始めてかれこれ30年近く、毎日毎日製造現場で働いてくれてますのです。

これを作って頂いたのはかつて30年ほどささ漬け製造に携わって頂いていた職人さん(女性)の旦那さんです。手造りで造って頂いたものを現場で試用し、ヘッドの部分の大きさと重さを調整し、柄の長さも何度となく調整。これでよいと思っても、使っている間にヘッド部分が方減りをしたり、柄がぐらついたり・・・何度も何度も改良、調整をしてやっとで誰もが楽に使用出来て、うまく目的を果たせるようになるまで3回の夏と冬を越えました。

それ以降、一度もゆるんだり壊れたりしていません。毎日、御酢にまみれて働いてくれてます。本当に働きものなのですよ。

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これが登場する工程はささ漬け製造の最終工程。

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そうです。ささ漬けは小さな国産杉の木樽に入ってます。その木樽に御酢を通した身を一杯に詰めて、その上に笹をのせて木蓋をします。その木蓋は樽の直径よりほんの少し大きいもの。これで蓋をして、上のすぐれものでその木樽を回しながら叩きながらキッチリと蓋をします。

少し叩き方が斜めだったり、力加減が均一でなかったりすると、木蓋が割れたり、木樽の側がずれてしまったり・・・。なかなか慣れない人には難しい事なのです。なぜ、無理やりに蓋をするのか・・蓋が開けられないと言われますが理由があるのです。杉は水分を含みますと膨張率が木の中でも大きい方なのですが、それを利用して半密閉状態にして中身の余分な水分を木にしみこませ、外に排出させるとともに中身を締め、外気と遮断する役割も果たします。

この状態で旨みを凝縮させ、熟成もさせて、あのささ漬けが出来上がるのです。適度な重みと適度な硬さ、今のところ変わりがないすぐれものなのですよ。

これで作り上げる笹漬けはこちらよりhttp://kagimago.co.jp/